《入試》神奈川県公立高校入試の制度が改善?

学区制度の廃止から18年目

2005年度入試から今まで,
それ以前に導入されていた学区制度が撤廃され,
自らが高校生活を過ごしたいと思える高校を,
好きなように志望できるようになりました。

横浜翠嵐をはじめとする人気校の中には,
例年,高い倍率の続く高校もあります。
※市立金沢高校や市立南高校,YSFなどには学区がございます。

高校名学科名R4年度(対R3年度)
横浜翠嵐普通科2.25 (0.18↑)
横浜国際国際バカロレア2.10 (0.90↑)
多摩普通科1.78 (0.10↑)
横浜緑ヶ丘普通科1.68 (0.04↓)
湘南台普通科1.67 (0.33↑)
神奈川総合舞台芸術科1.67 (0.66↓)
市立横浜商業国際学科1.66 (0.40↑)
新城普通科1.60 (0.13↑)
横浜サイエンスフロンティア理数科1.56 (0.22↑)
市立南普通科1.55 (0.23↑)
希望ヶ丘普通科1.54 (0.12↑)
鎌倉普通科1.53 (0.10↑)
横浜平沼普通科1.51 (0.17↑)
茅ヶ崎北陵普通科1.51 (0.22↑)
市立横浜商業スポーツマネジメント科1.51 (0.46↑)
湘南普通科1.50 (0.10↑)
人気な県立高校の倍率(令和4年2月8日時点)
※括弧の中は令和3年度との倍率比較

公立高校入試 入学者選抜制度(現行2023年度まで)

2023年度(令和5年度)の入試までは,
以下の方法で入学者の選抜が行われています。

❶ 選抜のチャンスは一度きり
 *志願変更は,出願後に1回可能
❷ 全員が学力検査面接(10分程度)を実施
 *学力検査は原則として,英語・国語・数学・理科・社会の5科目を受験
 *選択問題には,マークシート方式が採用
 *面接は「面接シート」をもとに,2人以上の担当者が行うのが一般的

入学者選抜に必要な選抜資料(現行2023年度まで)

2023年度(令和5年度)の入試までは,
以下の資料をもとにS値を算出し,合否を決定します。

❶ 調査書の学習の記録における評定(内申)…135点満点
 第2学年の9教科の評定合計と,第3学年の9教科の評定合計を利用
 ※第3学年の9教科は,2倍して算出

❷ 学力検査の結果…原則500点満点
 英語・国語・数学・理科・社会の5教科の得点の合計を利用
 各教科試験時間50分で,各教科100点満点
 ※学力検査の詳しい情報・分析はこちら

❸ 面接…100点満点
 中学校での学習意欲や,校内外での教科等以外の活動に対する意欲など
 共通の観点となるのは,「面接シート」にも記載するa.~c.
  a. 志望理由
  b. 中学校での教科等に対する学習意欲
  c. 中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲
 高校入学以降の教科・科目等に対する学習意欲や,
 教科・科目等以外の活動に対する意欲,さらには,
 学校・学科等の特色理解将来の展望などを
 「学校ごとの観点」として含む高校もあり

➍ 特色検査…100点満点 ※実施校のみ
 「実技検査」と「自己表現検査」
 教科学習内容を超えた総合的な論理的思考力問題など

第1次選考に必要な資料

募集人員の90%を選考する第1次選考では,
以下の方法で算出した数値(S1)に基づく選考を実施

❶ 調査書の学習の記録における評定(内申)…135点満点
 A=(第2学年の9教科の評定合計)+(第3学年の9教科の評定合計)×2
❷ 学力検査の結果…500点満点(各教科50分,100点満点)
 B=(各教科の得点の合計)
❸ 面接…100点満点
 C=(観点ごとの得点の合計)

A,B,Cを100点満点に換算した数値をそれぞれa,b,cとし,
それぞれに,各高等学校が定めた比率(f,g,h)を乗じて算出
 *係数(f,g,h)はそれぞれ2以上の整数(f+g+h=10)

S1=(a×f)+(b×g)+(c×h)

第1次選考における合計数値の算出

特色検査実施校を受験する場合は,
その結果(D)を100点満点に換算した数値(d)に,
特色検査に対する係数(i)を乗じたものを加算して算出
 *係数(i)は1以上5以下の整数

S1=(a×f)+(b×g)+(c×h)+(d×i)

第1次選考(特色検査実施校)における合計数値の算出

各高校の定める比率(f,g,h,i)に関しては,
令和5年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準(令和4年6月10日発表資料)
ご確認ください。

第2次選考に必要な資料

募集人員の残りの10%を選考する第2次選考では,
以下の方法で算出した数値(S2)に基づく選考を実施

❶ 学力検査の結果…500点満点(各教科50分,100点満点)
 B=(各教科の得点の合計)
❷ 面接…100点満点
 C=(観点ごとの得点の合計)

B,Cを100点満点に換算した数値をそれぞれb,cとし,
それぞれに,各高等学校が定めた比率(g,h)を乗じて算出
 *係数(g,h)はそれぞれ2以上の整数(g+h=10)

S2=(b×g)+(c×h)

第2次選考における合計数値の算出

特色検査実施校を受験する場合は,
その結果(D)を100点満点に換算した数値(d)に,
特色検査に対する係数(i)を乗じたものを加算して算出
 *係数(i)は1以上5以下の整数

S2=(b×g)+(c×h)+(d×i)

第2次選考(特色検査実施校)における合計数値の算出

公立高校入試 入学者選抜制度(2024年度より)

神奈川県より発表されている情報(2022年4月時点)では,
以下のような方針変更が公表されています。

共有の検査は学力検査(原則5教科,特色検査実施の場合は3教科まで減可)
特色検査(実技検査,自己表現検査,面接NEW)実施可

改定された学習指導要領において明確化された育成を目指す資質・能力のうち,「学びに向かう力」については,中学校の観点別学習状況の評価のうちの「主体的に学習に取り組む態度」により評価する。

一般募集共通選抜(全日制・定時制)における,第1次選考で募集人員の90%まで選考した後の残りの人員を選考する第2次選考においては,実施した検査と各教科の第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を活用して選考する。

神奈川県教育委員会からの発表資料「神奈川県公立高等学校 入学者選抜制度改善方針(令和4年4月発表)」より一部抜粋

変更後の入学者選抜に必要な選抜資料

第1次選考に必要な資料

募集人員の90%を選考する第1次選考では,
以下の方法で算出した数値(S1)に基づく選考を実施

❶ 調査書の学習の記録における評定(内申)…135点満点
 A=(第2学年の9教科の評定合計)+(第3学年の9教科の評定合計)×2
 *3教科の範囲で1を超え2以下の係数を乗じて,
 重点化した数値とすることが可能
❷ 学力検査の結果…500点満点(各教科50分,100点満点)
 B=(各教科の得点の合計)
 *2教科の範囲で1を超え2以下の係数を乗じて,
 重点化した数値とすることが可能

A,Bを100点満点に換算した数値をそれぞれa,bとし,
それぞれに,各高等学校が定めた比率(f,g)を乗じて算出
 *係数(f,g)はそれぞれ2以上の整数(f+g=10)

S1=(a×f)+(b×g)

第1次選考における合計数値の算出

特色検査実施校を受験する場合は,
その結果(D)を100点満点に換算した数値(d)に,
特色検査に対する係数(i)を乗じたものを加算して算出
 *係数(i)は1以上5以下の整数

S1=(a×f)+(b×g)+(d×i)

第1次選考(特色検査実施校)における合計数値の算出

第2次選考に必要な資料

募集人員の残りの10%を選考する第2次選考では,
以下の方法で算出した数値(S2)に基づく選考を実施

❶ 学力検査の結果…500点満点(各教科50分,100点満点)
 B=(各教科の得点の合計)
 *2教科の範囲で1を超え2以下の係数を乗じて,
 重点化した数値とすることが可能
❷ 調査書の学習の記録における観点別学習状況の評価NEW…27点満点
 C=(第3学年の9教科の「主体的に学習に取り組む態度」の評価の合計)
 *3教科の範囲で1を超え2以下の係数を乗じて,
 重点化した数値とすることが可能

第2次選考では,「学びに向かう力」を評価するため,調査書の学習の記録のうち観点別学習状況の評価「主体的に学習に取り組む態度」を活用する。

中学校における発達の段階を重視する観点から,第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を次のように数値に換算して用いる。
 A…3点B…2点C…1点

神奈川県教育委員会からの発表資料「神奈川県公立高等学校 入学者選抜制度改善方針(令和4年4月発表)」より一部改変

B,Cを100点満点に換算した数値をそれぞれb,cとし,
それぞれに,各高等学校が定めた比率(g,h)を乗じて算出
 *係数(g,h)はそれぞれ2以上の整数(g+h=10)

S2=(b×g)+(c×h)

第2次選考における合計数値の算出

特色検査実施校を受験する場合は,
その結果(D)を100点満点に換算した数値(d)に,
特色検査に対する係数(i)を乗じたものを加算して算出
 *係数(i)は1以上5以下の整数

S2=(b×g)+(c×h)+(d×i)

第2次選考(特色検査実施校)における合計数値の算出

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