《高校生》第2回 英文法クエスト
大学入試一般選抜『合格』に向けた
英文法クエスト!
第2回の今日は,
『平成7年度 大学入試センター試験』より,
- 第2問A:適語補充選択問題
本試験では15問の出題
EBCではそのうちの12問を抜粋 - 第3問A:語順整序選択問題
の2項目を出題!
現在は「大学入学共通テスト」に名称が変更され,
全問長文主体の問題形式になっているが,
長文を読むうえでも英文法知識はかなり必要。
1995年度入試はこうだった!
踏み出せ,合格への第一歩!
設問パート
『平成7年度 大学入試センター試験
本試験 外国語(英語)』
より引用して出題しています。
※ページ編集の都合上,抜粋して出題しています。
第2問A:適語補充選択問題
最も適するものを1~4から一つずつ選びなさい。
- "This is my new dog. His name is Wisdom."
"That's interesting. Why ( ) did you give him such a name?"
1. in the earth
2. in world
3. on earth
4. on the world - "Can you ( ) what that sign says?"
"Yes. From where I'm standing it's quite clear. It says 'No Smoking'."
1. look out
2. look up
3. make out
4. make up - "Do you like that song?"
"Yes, I do. It always ( ) me of my happy school days."
1. recalls
2. recollects
3. remembers
4. reminds - "Was Jack at the party?"
"I don't think so. If he had been, I ( ) him."
1. had seen
2. saw
3. would have seen
4. would see - "Will you go shopping this afternoon?"
"No, and ( )."
1. neither Mary will
2. neither will Mary
3. nor Mary will
4. so will Mary - It's ( ) a long time since I started to teach at this school.
1. much
2. pretty
3. quite
4. so - She is so ( ) that she cried for days when her pet rabbit died.
1. impressed
2. impressive
3. sensible
4. sensitive - We have ( ) to walk before sunset.
1. another miles ten
2. anther ten miles
3. ten another miles
4. ten miles another - I liked his new house, but I hadn't expected it ( ) so small.
1. be
2. of being
3. to be
4. to being - ( ) fashion, I know nothing.
1. When I come on
2. When it comes to
3. Where I come to
4. Where it comes on - You will find the word "psychology" ( ) under "P" in your dictionary.
1. have listed
2. list
3. listed
4. listing - The word "( )" means money to be paid by people or businesses to a government for public purposes.
1. income
2. salary
3. tax
4. wage
第3問A:語順整序選択問題
五つの語や語句を,正しく並び替え,文を完成させなさい。
- Children ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) while they are playing with other children.
1. how
2. human relationships
3. influences
4. language
5. learn - I think our government ( ) ( ) in the world economy ( ) ( ) ( ) do.
1. a stronger role
2. of many other countries
3. plays
4. than
5. the governments - Science would make ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ideas.
1. much less progress
2. the computer networks
3. to exchange
4. used by many scientists
5. without
解答・解説パート
ここからは解答・解説です。
問題が解けたら,読んでみてね!
第2問A 解答・解説
- ★★★
《疑問詞の強調》に関する問題
「一体全体」と疑問詞を強調する場合は,
on earthやin the worldなどを用いる。
よって,正解は 3. on earth - ★★★
《句動詞(群動詞)》に関する問題
選択肢はすべて動詞として用いられる語句。
直後のwhat that sign saysという間接疑問文は,
( )の中の動詞の目的語Oにあたる部分。
そのため,
「あの標識になんて書いてあるか見える?」
のような語句を選択すればよいとわかる。
それぞれ選択肢の意味は,
❶ look out
(中から)外を見る,警戒する
❷ look up
見上げる,訪問する,
(意味など)を調べる
❸ make out
理解する,わかる,認識する
成功する,うまくいく
➍ make up
作り上げる,構成する,化粧する
償う,補償する
※他にも多数の意味が存在するので要注意。
よって,正解は 3. make out - ★★★
《動詞の語法》に関する問題
( )の直後に
"人 of ~"と続いていることを捉えると,
remind A of Bで「AにBを思い出させる」
という意味。
remindの語法には以下のようなものがある。
❶ remind "sb"
例)I've forgotten your name.
Can you remind me?
❷ remind "sb" of "sb/sth"
例)You remind me of your father
when you say that.
例)That smell reminds me of
my hometown.
❸ remind "sb" to do
例)Remind me to phone Katy
before I go out.
➍ remind "sb" that S' V' ~
例)Passengers are reminded
that no smoking is allowed
on this train.
➎ remind "sb" what, how, etc
例)Can someone remind me
what I should do next?
他の選択肢の意味は,
1. recalls 〔動〕思い出す
2. recollects 〔動〕再収集する
3. remembers 〔動〕思い出す,覚えている
よって,正解は 4. reminds - ★☆☆
《仮定法過去完了》に関する問題
if節内で【過去完了形】が用いられていること,
さらには文脈から,
「過去の事実に対する妄想」表現であることから
〔仮定法過去完了〕であることが予想される。
仮定法過去完了の基本型は,
If S had+過去分詞 ~,
S 助動詞の過去形+have+過去分詞 …
帰結節では"助動詞の過去形+完了形"を用いる。
よって,正解は 3. would have been
if節内はもともと,
If he had been (at the party), ~で
「もし仮に彼がパーティーにいたとしたら,~」
という「過去の事実に反する妄想」の表現。 - ★★☆
《否定表現》に関する問題
「今日の午後,買い物に行くか?」を尋ねられ,
Noで答えていることから,
【否定】の応答であることが予想される。
neitherは「~もまた…ない」という意味で,
直後は【倒置】VSの語順が起こることに留意。
よって,正解は 1. neither will Mary
※norの場合も,nor will MaryとなればOK
※so will Maryは【肯定】の意味合いになる - ★★★
《強調の表現》に関する問題
直後にa long timeと来ていることから,
quite以外の選択肢はNGとなる。
よって,正解は 3. quite
見落としがちではあるが,
不可算名詞のtimeに
aがついていることにも留意。
a timeは
「(経験する)時間,ひととき」の意味。
※much time「多くの時間」は,
不可算名詞に用いるのでNG。
※prettyにも「かなり,非常に」という
〔副詞〕の意味が存在するが,
a pretty long timeの語順になる。
※soやtooを用いた場合はso/too long a timeと,
"so/too 形容詞 a 名詞"の語順になる。
※quiteと同様の表現にsuchがあるが,
その場合にはsuch a long timeでOK - ★★★
《so ~ that …構文》内で用いられる《形容詞》に関する問題
本問では,"so 形容詞・副詞 that S V"で
「とても~なのでSはVする」という
【結果】を表す構文が用いられている。
※「SがVするほどとても~」という
【程度】を表すことも可能
そのsoの直後に置く形容詞を選択すればよい。
that以下を見ると,
「彼女の飼っていたウサギが亡くなったとき何日も泣いた」
ことがわかるので,
彼女の性格・性質を表す形容詞としては,
sensitive「感受性が豊かな,敏感な」
の意味が最適。
よって,正解は 4. sensitive
よく間違いやすいが,
sensibleは「思慮深い,分別(良識)ある」。
他の選択肢の意味は,
1. impressed 〔形〕感動して,感銘を受けて
2. impressive 〔形〕印象的な,感動的な
※景観や言葉などについて用いられること
が多い。 - ★★★
《anotherの用法》に関する問題
「日が沈むまであと10マイル歩かなければならない」
といった意味合いの英文。
通例anotherは,
不定冠詞"an"+"other"なので,
原則,複数名詞を伴うことはない。
しかし本問のように,10マイルを
「ひとつのかたまり」と捉える場合は,
例外的に複数名詞を伴う。
よって,正解は 2. another ten miles
※同様の意味をmoreを用いて表す場合は,
ten more milesの語順になるので注意。 - ★★★
《動詞の語法》に関する問題
時制として過去完了形が用いられているものの,
文全体のVにはexpectが使われている。
expectの語法には以下のようなものがある。
❶ expect "sth"
例)We're expecting a rise in food prices
this month.
❷ expect to do
例)You can't expect to master English
in a few months.
❸ expect "sb/sth" to do
例)I didn't expect her to become
a successful writer.
➍ expect that S' V' ~
例)I'm highly expecting
that Kate will pass the exam.
➎ expect "sth" from "sb/sth"
例)I expect nothing from you!
❻ expect "sth" of "sb/sth"
例)That's not the sort of behaviour
I expect of you.
本問では,❸ expect it to be so smallの形で用いられている。
よって,正解は 3. to be - ★☆☆
《イディオム表現》に関する問題
when it comes to ~「~のこととなると」は,
長文中でもかなり頻出の表現。
※最後のtoは【前置詞】のtoであることに留意
何らかの〔分野・話題〕を示す語が来ること
が多い。
よって,正解は 2. When it comes to - ★★☆
《分詞を用いた名詞の修飾》に関する問題
まず文全体の構造を考慮すると,( )には
Cにあたる【形容詞】が入ることが予想される。
したがって,動詞である1と2はNG。
ここで,listには,
❶ 〔他動詞〕(一覧表に~)を載せる
例)The koala is listed among Australia's
endangered animals.
❷ 〔自動詞〕(商品の)定価が記載される
例)This CD player lists at $200.
の意味があるが,
本問では「辞書の中でPの欄に載せられる」
という他動詞の受け身になっている。
よって,正解は 3. listed - ★☆☆
《基礎語彙力》に関する問題
文全体の構造としてthe word ( )がS,
meansがV,moneyがOにあたる。
to以下は,
直前の名詞moneyを修飾する<形容詞句>。
to be paid by people or businesses to a government for public purposesは,
「公共の目的のために,政府に対して,国民や企業によって支払われる」
という意味。
このようなお金を何というのかを選択すればOK
それぞれ選択肢の意味は
1. income
〔名〕収入,所得,収益
2. salary
〔名〕給与,俸給
3. tax(≒duty)
〔名〕税金,税,負担,重荷
4. wage
〔名〕(労働者に支払う)賃金,時間給
よって,正解は 3. tax
その他にもお金や料金にまつわる英単語に
以下のようなものがある。
admission | (ある場所に入るための) 入館料,入場料,入会料金 |
charge | 負債,税金 (役務に対する)手数料,料金 |
cost | 代償,犠牲 (購入,作成のための)費用,原価 |
expense | (支出の)出費,費用 〔-s〕経費 |
fare | (公共交通機関の)乗車料金,運賃 |
fee | (サービスに対する)料金,手数料 (機関に支払う)会費,入場料,授業料 |
fine | 罰金 |
price | (商品などの)値段,価格,市価 |
rate | (水道・電気・ガスなど商品の基準 当たりの)価格,料金 (ある金額に対する)相場,交換レート |
rent | 賃借料,家賃,使用料,貸出料 |
toll | (橋や有料道路などの) 通行料金,料金所 |
第3問A 解答・解説
- ★★☆
《名詞節を導く間接疑問文》に関する問題
文頭のChildrenは
文全体のSであることが予想されるので,
次に置くべきVとして考えられるのは,
learn,influencesのいずれか。
Sが複数であることから,learnに決定される。
その直後には
learnの目的語Oを置かねばならない。
疑問詞howが導く節は〔名詞節〕になれるので,
【間接疑問文】疑問詞how+SV+~
の見当がつけられる。
〔名詞節〕の中でVとして使えるものは
influences「~に影響を与える」なので,
そのSは3人称単数であることがわかる。
したがって,
how language influences human relationships
「言葉がどのように人間関係に影響を与えるのか」
としてあげればよいことがわかる。
よって,正解は 5→1→4→3→2
訳:「子どもたちは他の子と遊んでいる間に,言葉がどのように人間関係に影響を与えるのかを学ぶ。」 - ★★☆
《比較級》の英文で用いられる《熟語表現》に関する問題
I thinkの直後には
〔名詞節〕を導く従位接続詞のthatが省略。
our government「我が国の政府」が
従属節のSとなる。
このSに対するVとして使えるものはplaysのみ。
ここで,
play a ~ role in …
「…において~な役割を果たす」
という熟語表現を見抜ければ,
plays a stronger role in the world economy
「世界の経済において,より強力な役割を果たす」
が完成する。
後半部分は,
strongerという【比較級】に対する
【比較対象】にあたるものを置けばよいので,
than the governments of many other countries do
「多くの他の国々の政府が果たしているよりも」
としてあげればよい。
※文末のdoは【代動詞】と呼ばれ,
前に出てきたplayという動詞の言い換え。
よって,正解は 3→1→4→5→2
訳:「我が国の政府は世界の経済において,多くの他の国々の政府よりも強力な役割を果たしていると,私は考えている。」 - ★★☆
《仮定法過去》と《熟語表現》,《過去分詞による名詞の修飾》,《目的を表す副詞的用法のto不定詞》に関する問題
文全体のVがwould makeになっており,
【助動詞の過去形】wouldが用いられている。
→ 〔仮定法過去〕の英文であると予想される。
※「現在の事実に反する妄想表現」であることも
ポイント
選択肢の中にはifがないので,
if相当の表現を含むwithoutを用いて,
「もし~がなければ」という表現を作ればOK。
また,makeの直後には,
make ~ progress「~な進歩を遂げる」
の熟語表現を用い,
would make much less progress
「ほとんど進歩を遂げないであろう」を完成。
withoutが【前置詞】であることを捉えると,
直後には名詞のthe computer network,
その直後にその名詞を修飾できる過去分詞句,
used by many scientists
「多くの科学者に用いられている」
を置き,目的を表す副詞的用法のto不定詞句
to exchange ideas
「意見・考えを交換するために」
を文末に置けば完成する。
よって,正解は 1→5→2→4→3
訳:「意見の交換をするために多くの科学者たちが用いているコンピューターネットワークがなければ,科学というものはほとんど進歩を遂げないであろう。」
※現在の事実として以下の事実が存在。
「コンピューターネットワークが存在」
→ そのために「科学は進歩を遂げている」
※この事実に反する「妄想」を述べた英文