《高校生》第4回 英文法クエスト
大学入試一般選抜『合格』に向けた
英文法クエスト!
第4回の今日は,
『平成9年度 大学入試センター試験』より,
- 第2問A:適語補充選択問題
本試験では14問の出題
EBCではそのうちの12問を抜粋 - 第2問B:語順整序選択問題
の2項目を出題!
現在は「大学入学共通テスト」に名称が変更され,
全問長文主体の問題形式になっているが,
長文を読むうえでも英文法知識はかなり必要。
1997年度入試はこうだった!
踏み出せ,合格への第一歩!
設問パート
『平成9年度 大学入試センター試験
本試験 外国語(英語)』
より引用して出題しています。
※ページ編集の都合上,抜粋して出題しています。
第2問A:適語補充選択問題
最も適するものを1~4から一つずつ選びなさい。
- "He's a good skier, isn't he?"
"Yes, he really is. I wish I ( ) like him."
1. can ski
2. could ski
3. ski
4. will ski - "Everything you cook tastes really good."
"Thanks, but I don't think I'm ( ) cook as you."
1. a good as
2. as a good
3. as good a
4. good as a - "Is English spoken in Japan?"
"Well, ( ) Japanese people don't use English in everyday life."
1. almost
2. any
3. most
4. none - "Do you know what Junko is doing?"
"Well, she ( ) a book when I saw her a while ago."
1. has been reading
2. is reading
3. may be reading
4. was reading - "Are you going somewhere during the vacation?"
"Yes, I've found a nice beach ( ) I can enjoy swimming even in February."
1. how
2. when
3. where
4. which - "It's strange that Jane hasn't come yet."
"Yes, she hasn't missed a single meeting so ( )."
1. far
2. long
3. many
4. much - Our teacher says computers will never take ( ) of books.
1. a chance
2. a change
3. the lead
4. the place - You ought to ( ) than to go to such a dangerous place.
1. have better
2. know better
3. make better
4. turn better - John has been ( ) the ID card he lost yesterday.
1. discovering
2. finding out
3. looking for
4. searching - This country is so ( ) that it takes no more than a day to drive around it.
1. large
2. narrow
3. small
4. wide - It's not very important. We might ( ) forget about it.
1. as much
2. as possibly
3. as quickly
4. as well - What he says just doesn't make ( ) to me.
1. importance
2. meaning
3. sense
4. truth
第2問B:語順整序選択問題
五つの語や語句を,正しく並び替え,文を完成させなさい。
- "May I borrow your dictionary?"
"I'm sorry, but Betty ( ) ( ) ( ) ( ) ( )."
1. back
2. brought
3. hasn't
4. it
5. to me - Unfortunately, ( ) ( ) ( ) ( ), ( ) was one step ahead of us.
1. fast
2. he
3. however
4. ran
5. we - As the next century approaches, ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) for them to survive.
1. are attempting
2. be needed
3. some companies
4. to find out
5. what will
解答・解説パート
ここからは解答・解説です。
問題が解けたら,読んでみてね!
第2問A 解答・解説
- ★☆☆
《仮定法過去》に関する問題
I wishの後に置く〔名詞節〕には,
【仮定法】を用いる。
※「~を望む」という動詞には
hopeやwishなどがあるが,
❶ hope 実現可能性のある
hope "現実"的願望
❷ wish 実現可能性のない
wish "妄想"的願望
をそれぞれ表す。
英語で"妄想"を表す表現が
【仮定法】である。
本問では「現在の事実に反する妄想」表現として
〔仮定法過去〕を用い,
I wish S+過去形+~
の型を完成させる。
よって,正解は 2. could ski - ★★☆
《原級の語順》に関する問題
as ~ as …は「…と同じくらい~」の意味で,
比較表現の中の原級である。
"~"の部分に入るのは
【形容詞】や【副詞】が一般的だが,
本問のように【名詞句】が入ることもある。
so,as,tooの後ろに名詞句を置く場合は,
so[as, too]+形容詞+a+名詞の語順になる。
よって,正解は 3. as good a
※suchの後ろに名詞句を置く場合は,
such+a+形容詞+名詞の語順でOK - ★★☆
《形容詞・副詞の語法》に関する問題
「ほとんどの日本人」という意味を表すには,
almost all the Japaneseや
most Japanese peopleとすればOK。
よって,正解は 3. most
almostは【副詞】のため,
直後に名詞を置くことは不可能。
※副詞…名詞以外を修飾する言葉
「ほとんど」を表す表現には
以下のようなものが存在。
❶ (限定されない範囲の)ほとんどの~
most+名詞
almost all+名詞
❷ (限定された特定の範囲の)~のほとんど
most of the+名詞
almost all (of) the+名詞 - ★☆☆
《時制》に関する問題
英文後半のwhen節(副詞節)に着目。
~ when I saw her a while ago
「私が少し前に彼女を見たとき,~」
という部分に着目をすると,
【過去の進行中の動作】を表すことがわかる。
よって,正解は 4. was reading - ★★☆
《関係代名詞》や《関係副詞》に関する問題
a nice beach ( ) I can enjoy swimming even in February
「2月であっても泳ぐのを楽しめるすてきなビーチ」
という意味を完成させればよい。
( )以降の部分が,
a nice beach【先行詞】を修飾する形なので,
【関係代名詞】を選択!これは安易。
関係詞関連の問題の場合,一度,
『先行詞を後ろの文に必ず戻し,
要素の揃った英文を完成させられるか』
を検討することがポイント。
本問の場合,a nice beachという先行詞【名詞】を
そのままの形で後ろの文に戻すことはできない。
※( )の直後には"完全な文"があるため
→ 後ろの文で抜けている要素はない
本問では,先行詞a nice beachの前に
【前置詞】atをつけて,
I can enjoy swimming at a nice beach even in February.
とすることができる。
したがって,【場所】を表す〔関係副詞〕を
用いなければならない。
よって,正解は 3. where - ★★☆
《熟語表現》に関する問題
so farで「これまでのところ」の意味。
よって,正解は 1. far
※似た表現にfor now「今のところ」があるが,
「とりあえず,差し当たり」に近い意味で,
"今後どうなるかわからないニュアンス"を含む - ★★☆
《熟語表現》に関する問題
take the place of ~で
「~に取って代わる」の意味。
よって,正解は 4. the place
他の選択肢の意味は,
1. take a chance
「一か八かやってみる」
2. take a change for
「~に向かう,~に転じる」
3. take the lead
「主導権を握る,先導する」 - ★★★
《熟語表現》に関する問題
know better than to doで,
「~するほど愚かではない」や
「~しないくらいの分別を持っている」
の意味。
よって,正解は 2. know better - ★★☆
《動詞の語法》に関する問題
( )の直前にhas beenがあり,
( )には-ing形の動詞が入るので,
【現在完了進行形】の英文であるとわかる。
Oはthe ID cardで,
he lost yesterdayの部分は,
目的格の関係代名詞whichが省略された
<関係詞節>で,
先行詞the ID cardを修飾する<形容詞節>。
※the ID cardは目的語の部分に戻せる。
he lost the ID card yesterday.
それぞれの選択肢の動詞の意味は,
1. discover ~を発見する,見いだす
2. find out (事実など)を見いだす
3. look for ~を探す
4. search (場所など)を探す
よって,正解は 3. looking for
※searchの場合は以下のような形になる。
❶ search "sth" for "sb/sth"
例)Firefighters searched the buildings for survivors.
❷ search for "sb/sth"
例)Police searched for clues in the area. - ★☆☆
《so ~ that …構文》内で用いられる《形容詞》に関する問題
本問では,"so 形容詞・副詞 that S V"で
「とても~なのでSはVする」という
【結果】を表す構文が用いられている。
※「SがVするほどとても~」という
【程度】で訳すことも可能
そのsoの直後に置く形容詞を選択すればよい。
that以下を考慮すると,
「それ(=この国)を車で回るのに1日しかかからない」
ことがわかるので,
soとthatの間に入れる形容詞は,
small「小さい,狭い」となる。
よって,正解は 3. small
※narrowは「幅が狭い」の意味。
※no more than ~は
「わずか~,たった~」の意味。 - ★★★
《助動詞の慣用表現》に関する問題
might[may] as well doで
「~する方がまし,~した方がいい」の意味。
よって,正解は 4. as well
※他にもmay[might]を含む慣用表現が存在。
❶ may[might] well do
「~するのはもっともだ」
❷ may as well ~ as …
「…するくらいなら~したほうがましだ」 - ★★☆
《熟語表現》に関する問題
make senseで
「意味を成す,意味が通じる,道理にかなう」
の意味。
よって,正解は 3. sense
第2問B 解答・解説
- ★★☆
《現在完了形》で用いられる《動詞》と《代名詞の位置》に関する問題
( )の直前にBettyがSであり,
まず入れるべきはVであると判断できる。
したがって,hasn't broughtとし,
【現在完了形】の否定文を完成させる。
bring A backやbring back Aは,
「Aを返却する,戻す,返す」の意味だが,
Aに代名詞itを置く場合は,
bring A backの形でしか使えない。
よって,正解は 3→2→4→1→5
訳:「ごめんなさい,ベティーがまだそれ(=辞書)を返してくれていないんだ。」 - ★★★
《譲歩》の意味を表す《複合関係副詞》に関する問題
まず最後の( )から検討する。
直前にはカンマがあるため一旦英文が区切れ,
直後にはwasというVがあることから,
最後の( )にはSになれるheが入る。
he was one step ahead of us
「彼は私たちの一歩先を進んでいた」
Unfortunately「不運にも」の直後のカンマから,
(副詞節)が始まっていることが予想できる。
(副詞節)を導くことができるのは,
複合関係副詞however。
however 形容詞・副詞 S V ~で,
「どれほどSがVしようとも」の意味を表す。
したがって,
however fast we ran, ~
「私たちがどれほど速く走ろうとも,~」
よって,正解は 3→1→5→4→2
訳:「不運にも,私たちがどれほど速く走ろうとも,彼は私たちの一歩先を進んでいた。」 - ★★☆
《to不定詞の表現》と《関係代名詞what》に関する問題
文頭はasで始まっており,
その直後にthe next century approachesと
S Vが続いていることから,
文頭のasは【接続詞】であることがわかる。
接続詞のasにはいくつか意味があるが,
approach「近づく」という動詞とともに使われているので,
【比例】の意味「~につれて」が最適。
asが導く(副詞節)はカンマで終わっているので,
カンマの直後にはS+V構造が来る。
Sで使えるものはsome companies、
Vで使えるものはare attemptingと判断できる。
また,attempは,
attempt to do「~しようと試みる」
の意味で,to不定詞を続けるので,
some companies are attempting to find out ~
「いくつかの企業は~を見つけようと試みている」
が完成する。
最後にfind outの目的語Oを
what will be needed for them to survive
「彼ら(=いくつかの企業)が生き残るために必要なもの」
の意味で続ければOK。
※whatは
❶ find outの目的語O
❷ will be neededの主語S
の"2つの要素"を持つので【関係代名詞】
※疑問詞として訳すことも可能
よって,正解は 3→1→4→5→2
訳:「次の世紀が近づくにつれて,生き残るために必要なものを見つけようと試みている企業がいくつか出てきた。」