《高校生》第1回 英文法クエスト
大学入試一般選抜『合格』に向けた
英文法クエスト!
第1回の今日は,
『平成6年度 大学入試センター試験』より,
- 第2問A:適語補充選択問題
本試験では17問の出題
EBCではそのうちの12問を抜粋 - 第3問A:語順整序選択問題
の2項目を出題!
現在は「大学入学共通テスト」に名称が変更され,
全問長文主体の問題形式になっているが,
長文を読むうえでも英文法知識はかなり必要。
1994年度入試はこうだった!
踏み出せ,合格への第一歩!
設問パート
『平成6年度 大学入試センター試験
本試験 外国語(英語)』
より引用して出題しています。
※ページ編集の都合上,抜粋して出題しています。
第2問A:適語補充選択問題
最も適するものを1~4から一つずつ選びなさい。
- "No one was prepared for Professor Hill's question's."
"I guess we ( ) the lesson last night."
1. could read
2. ought to read
3. read
4. should have read - "Which would you prefer, coffee or tea?"
"( ), thank you."
1. Neither
2. No, I don't.
3. Why not
4. Yes, I do - "What's your favorite sport?"
"( )."
1. Playing ski
2. Ski
3. Skiing
4. To ski - "That earthquake in Mexico happened a long time ago, didn't it?"
"No, it was ( ) last year."
1. as early as
2. as recently as
3. early as
4. recently as - "Is Bill still using your car?"
"Yes, I wonder when he ( ) it."
1. has returned
2. returned
3. returns
4. will return - Cold chicken is delicious ( ) salad.
1. when eaten with
2. when eating with
3. with when eaten
4. with when eating - Today cars are so much ( ) that we assume everyone has one.
1. for granted
2. granted
3. taken for granted
4. taken it for granted - That picture doesn't seem ugly to me; ( ), I think it's rather beautiful.
1. however
2. in opposition
3. on the contrary
4. on the other hand - I have a strong objection ( ) treated like this.
1. to be
2. to being
3. whether I am
4. whether I should be - The Browns live in a ( ) house.
1. big, white, two-story
2. two-story, white, big
3. white, big, two-story
4. white, two-story, big - I'm sorry to hear about your problem. But if you had taken my advice, you ( ) in such trouble now.
1. haven't been
2. would be
3. would have been
4. wouldn't be - ( ) activities are those approved of by society because they are considered to be fair and honest.
1. Respect
2. Respectable
3. Respecting
4. Respective
第3問A:語順整序選択問題
五つの語や語句を,正しく並び替え,文を完成させなさい。
- When learners of a foreign language first visit the country where it is spoken, ( ) ( ) ( ) ( ) ( ).
1. how little
2. surprised to find
3. they are very often
4. they hear
5. they understand the language - While I'm in Madrid, I would ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) the famous Prado Museum.
1. advantage of
2. like
3. the opportunity
4. to take
5. to visit - When hunting, a snake is very careful ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) the attention of its victim.
1. of movement
2. so as not
3. to advance
4. to attract
5. with a minimum
解答・解説パート
ここからは解答・解説です。
問題が解けたら,読んでみてね!
第2問A 解答・解説
- ★★☆
《助動詞+完了形》に関する問題
最初の台詞で,
「ヒル教授の質問の準備をしているものはいなかった」
と述べられており,
昨夜その内容・課を読んでいなかったことが推測される。
【助動詞+完了形】の基本用法は
「現在から見た過去の事柄に対する推量・非難・後悔」。
should have readは
「読むべきだったのに(読まなかった)」。
よって,正解は 4. should have read
※shouldはought toと書き換え可能だが,
ought to have readにしないと不適切 - ★☆☆
《会話表現》に関する問題
最初の台詞で,
「コーヒーと紅茶,どちらがよろしいですか?」
と尋ねられており,
仮にどちらか一方をもらうとするなら,
「コーヒー」か「紅茶」が台詞に入るはず。
選択肢にはどちらもないこと,さらに,
( )の直後のthank youより,
「どちらも結構です」と丁寧に断ったことが予想される。
よって,正解は 1. Neither - ★★★
《語彙力》に関する問題
お気に入りのスポーツを尋ねられ,
「スキー」と答えていることが予想される。
skiには以下の意味が存在。
❶ 〔動〕スキーをする
❷ 〔名〕スキー(の板)※通例skis
Playing skiやSkiなどの答え方は,
「baseball」や「soccer/football」のように
skiが〔競技〕としてのスキーを表しているが,
その用法は存在しないので不適切。
よって,正解は 3. Skiing - ★★★
《原級》《語彙力》に関する問題
as 形容詞・副詞 as ~で
「~と同じくらい…」の意味。
earlyには,
❶ 〔予定・定刻より〕早く
❷ 〔過程・期間の〕初期に
recently(≒lately)には,
❶ 〔近い過去について〕最近,つい先日
の意味が存在。
本問では,文脈上「つい去年のこと」になる。
よって,正解は 2. as recently as - ★★☆
《名詞節内の時制》に関する問題
I wonder「私は~かしらと思う」というSV構造に続くwhenの節は,wonderの目的語Oにあたるので,
〔名詞節〕であることがわかる。
Billは「まだ自分の車を使っている」ので,
return「返す,返却する」という動作は
まだしていない。
よって,正解は 4. will return
Q:whenやifの節の中では,willは使えないんじゃ!?
A:あくまでwillが使えないのは,
「時や条件を表す(副詞節)の中」でのこと。
本問では,
wonderの目的語Oにあたる〔名詞節〕。
未来のことは未来形で表すことができる。 - ★★★
《時・条件・譲歩を表す(副詞節)内でのS+beの省略》に関する問題
when,while,if,unless,though,althoughなどの,
時・条件・譲歩を表す接続詞に導かれる従属節(副詞節)では,
主語Sと動詞Vの時制が主節と同じ(明らかな)場合,
主語S+be動詞が省略されることが多くある。
主節の主語はCold chickenなので,
when it(=cold chicken) is eaten with saladの
S(it)+be動詞(is)が省略された形であることが予想される。
よって,正解は 1. when eaten with - ★★★
《so ~ that …構文》内での《熟語表現》に関する問題
本問では,"so 形容詞・副詞 that S V"で
「とても~なのでSはVする」という
【結果】を表す構文が使われている。
※「SがVするほどとても~」という
【程度】を表すことも可能
さらに,take O for grantedで
「Oを当然のことと思う」という表現。
本問ではこの表現が受動態の形で使われており,
能動態の目的語Oが主語(=cars)になっている。
よって,正解は 3. taken for granted - ★★★
《似た表現の違い》に関する問題
文の前半部分で「その絵は醜いとは思わない」
後半部分では,「かなり美しいと思う」と
”真逆の内容”が述べられている。
howeverは「しかしながら」という意味で,
以下のような例で用いる。
例)He was feeling bad.
He went to work, however, and tried to concentrate.
例)We thought the figures were correct.
However, we have now discovered some errors.
in oppositionは,
in opposition to ~で「~に反対して」。
on the other handは「その一方で」という意味
前の内容と"対照的な話題"を出すときに用いる。
on the contraryは
「それどころか,むしろ」という意味で,
以下のような例で用いる。
例)We never gave him promotion.
On the contrary, we fired him.
例)"It must have been terrible."
"On the contrary, I enjoyed every minute."
よって,正解は 3. on the contrary - ★★★
《熟語表現》に関する問題
object to ~で
「~に反対する,~を嫌がる」という意味だが,
最後のtoは【前置詞】のto。
→ 直後に来るのは【名詞】であることに留意。
本問では,これが名詞化されて用いられており,
have a strong objection to ~で
「~に強く反対している」という熟語。
toの直後には名詞・代名詞・動名詞などが来る。
※本問ではbe treated「扱われる」を
動名詞にした形。
よって,正解は 2. to being - ★★★
《形容詞の順番》に関する問題
名詞を修飾する形容詞の順番は,基本的に,
【主観的表現】→【客観的表現】の順番になる。
一般的な原則では,
❶ 冠詞・代名詞(所有格)・指示形容詞
❷ 序数詞
❸ 数量・個数
➍ 大小
➎ 形・形状
❻ 状態・性質
➐ 新旧
❽ 色・色彩
➒ 素材・所属 の順番である。
※強調したい語句が先に置かれたり,
長い語ほど後に来ることもある。
よって,正解は 1. big, white, two-story - ★★★
《仮定法の合わせ技》に関する問題
条件節(if節)内で
"過去の事実に対する妄想"を述べ,
帰結節内で,その妄想に対する結果として,
"現在の事実に対する妄想"を述べている。
そのため,if節内では【仮定法過去完了】,
帰結節内では【仮定法過去】が用いられている。
「もしSが(そのとき)~していたら,
Sは(今)~するだろうに」
よって,正解は 4. wouldn't be - ★★★
《respectの派生語》に関する問題
文全体の述語動詞にareが用いられており,
activities「活動」という複数名詞が主語であるとわかる。
( )の直後に名詞が来ていることから,
( )には【形容詞】を入れることがわかる。
❶ respect 〔名〕尊敬,点 〔動〕尊敬する
❷ respecting ❶の動名詞「尊敬すること」
これらは,品詞的に合わない。
respectから派生した形容詞として,
❶ respectable 〔形〕尊敬に値する,立派な
respect+-able=尊敬することができる
❷ respectful 〔形〕敬意を表する
respect+-ful=尊敬で一杯の
❸ respective 〔形〕それぞれ,めいめいの
よって,正解は 2. respectable
第3問A 解答・解説
- ★★★
《関係代名詞の省略》,《名詞節を導く感嘆文》,《感情の起因を表す副詞的用法のto不定詞》に関する問題
( )の前にカンマがあり,whenの副詞節が終了している。
カンマ以降は主節が始まることを捉えた上で,
くっつけやすいものをくっつけると,
they are very often surprised to find ~
「彼らは~がわかって驚くことがとても頻繁にある」
の意味を成立させる。
findの直後には,findの目的語Oを置くため,
how littleで始まる〔名詞節〕を置き,
how little they understand the language
「彼らがその言語をいかに理解できていないか」
最後に,they hearの<形容詞節>を置き,
直前のthe languageを修飾すれば完成。
※hearの目的語the languageが前に出てきて
修飾されている
目的格の関係代名詞which/thatの省略
よって,正解は 3→2→1→5→4
訳:「外国語の学習者は,その言語が話されている国に初めて訪れると,彼らが耳にする言語をいかに理解できていないかがわかって驚くことが非常に頻繁にある。」 - ★★☆
《熟語表現》,《to不定詞(形容詞的用法)》に関する問題
whileの副詞節はカンマまでで終了しており,
I would以下が主節となる。
まず( )の直前のwouldと選択肢より,
would like to do「~したい」の表現を完成させたい。
toの後ろには動詞が来ることから,
選択肢は2パターンあるが,
to visitにしてしまうと,
visitの直後には「訪れたい場所」を置かないといけないのでNG。
take advantage of ~「~を利用する」という
熟語表現を作り上げ,
ofの直後には,
目的語のthe opportunity「機会」,
最後に
to visit the famous Prado Museum
とつなげれば,意味が完成する。
よって,正解は 2→4→1→3→5
訳:「私がマドリードにいる間,有名なプラド美術館を訪れる機会を利用したい。」 - ★★☆
《熟語表現》,《目的を表す副詞的用法のto不定詞》に関する問題
whenの副詞節はやはりカンマまでで終了しているので,
a snake以下が主節となる。
( )の直前にbe carefulがあることから,
be careful to do「注意して~する」の表現を完成させたい。
toの直後には〔動詞の原形〕が続くが,
❶ advance
〔自動詞〕前進する,進歩する
〔他動詞〕(時計)を進める,
(期日など)を繰り上げる
❷ attract
〔自動詞〕引力がある,魅力がある
〔他動詞〕(人,注意)を引きつける
の意味を考慮すると,
最後の空所(the attention「注意」の直前)にto attractが入ることが予想できる。
したがって,be careful to advance
「注意して進む」の意味が完成。
with a minimum of ~「最小限の~で」
という熟語を捉えれば,
with a minimum of movement
「最小限の動きで」が完成する。
so as to do / in order to do「~するために」
は頻出。
本問はその否定形で,
so as not to do「~しないように」の意味。
※副詞的用法のto不定詞で,
【目的】の意味を明確にしたい場合に
用いられる。
よって,正解は 3→5→1→2→4
訳:「獲物を狩る際,ヘビは,獲物の注意を引かないよう,最小限の動きでとても注意深く進む。」